ガースー日記

笑ってはいけないネタに惹かれて、昔は黒光り日記、というブログ名でやってました。(大学生のノリでした..)

マイソールの美術館でインド文化に触れてみる。

書を捨てよ町へ出よう、ということでマイソール探索。

といっても、地球の歩き方に乗ってる範囲で。笑

 

昔から考え事をするのは好きだけど、行動が伴わないのが自分の弱み。

読書はいつでもできるし、インドにいる間にできることをしなければ。

 

Sri Jayachamarajendra Art Museum

ジャヤーチャーマラージェーンドラ美術館。

長い。そして言いにくい。

おまけに美術館なので、内部の写真をあげて紹介もできない\(^o^)/

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何を書けばいいんですかね?

 

絵の画像がないなら、自分で描けばいいじゃない。

 

その手があったか!

 

美術で5をたくさん取ってた実力を披露する時がきましたね。

ということで、美術館でのもどかしさを”僕の絵で”説明したいと思う。

この絵から分かるように(?)、照明の配置が適当すぎだった。

 

いやー、文字って偉大ですわ。笑

 

美術の評価が5ばかりだったと、確かに言ったけど。

5が一番良い評価だとは、一度も言ってません。

 

僕の母校は10段階評価でした、、はい。

美術は1番苦手で、良くて6とかだった気がする。

 

久しぶりに絵を書いてみると、意外と楽しいもんですね。

酷い絵だけど笑

 

ちゃんとこの美術館の紹介をすると、外国人の入場料は120ルピー。

3階まであって、1階は海外からの寄贈品がメイン。

 

日本からの物だと、壺とかが置いてあります。

5重の塔が描かれたものがあって、すぐ分かりました。

 

2階は王族の肖像画が多いですかね。

ある絵の説明書きが、考えさせられて面白かった。

 

美しい女性が嬉しそうな表情で、飛んでいる白鳥を見上げている一枚。

 

直訳すると、

「捕らわれの姫は、愛しており、結婚する予定の王子が、白鳥になってメッセージを届けてくれたことを喜んでいる」

ちょっと記憶が曖昧だけど、大きな違いはないはず。

 

説明がなかったら「あぁ、白鳥って綺麗だよねー、わかるー」で終わってた。

 

思い出せないけど、日本の古典にも似たような物語があった気がする。。

鶴の恩返しといい、「白い鳥」というのは世界的にも好意的な意味を持つのかな?

やっぱり白って特別な色なんですかね。

 

3階には、楽器が置いてあります。

まったく見たことのない形をしていて、どんな音が奏でられるのか?

それが聞けないのが、すごくもどかしい。

ので、調べてみた。


Anoushka Shankar - Your Eyes (Sitar Solo)

そのうちの1つのSitarという楽器。

おそらく、あらゆるインドの楽器のうちでは最も有名な楽器である。日本ではインド音楽というとすぐこの楽器を思い浮かべる人も未だに多い。これは、世界にインド音楽を知らしめたラヴィ・シャンカルやビートルズによる影響が強いからであろう。

http://sound.jp/tengaku/IndianMusic/Sitar.html

うん、また1つ自分の無知さを知ったw

 

三味線みたいだけど、より低温で、音色が間延びしてる感じがする。

それは単純に引き方のせいなのか?

吉田兄弟の三味線しか記憶にないからなのか?


「セクシイ先輩」ニッポン笑顔百景«巧»

しかもそれが、ももクロの影響っていう。。

 

うーん、音楽に関するコメントは止めよう。笑

感想は人それぞれだと思うので、聞いてみてくだされ。

大学中退もありだなと思うこの頃。

最近、ブログの方向性がよく分かんなくなってきたこの頃。

いろいろ誤魔化しながら明け透けに書いてきて、やっちまったなと思うことはある。笑

今日は「大学」の必要性についてちょっと書いてみたい。

 

タイトルにも書いた通り、今の自分の頭に中退という言葉が浮かんでる。

北大のラボの人がブログを読んでるのは知ってるけど、ぶっちゃけてみます。

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フリー素材にあった、慶應のイチョウ並木。

北大も秋になると、13条門あたりにこんな風景が見られるんですよね。

銀杏が割れて臭くなるのが懐かしい笑

 

いわゆる大学不要論について

皆さんも目にしたことがあるはず「大学なんて行く意味ない」

僕はいわゆる理系大学生なので、文系のことは抜きにして書いていきたい。

 

大学は基本的に、アカデミアの知の体系を教えるために存在している。

つまり研究者を育てることを目的にしてる。

 

北大だと新渡戸スクールという、ディスカッション等をしたり、学生が自発的に考える講義も増えてきたように感じますが。

まだまだ少ないと思いますね。

 

先生が一方的に話す講義ばかりで、はっきり言って面白くない。

紙を配って、全く同じ内容を繰り返す先生もいる。

これで寝ない方が無理ってもんだ。

 

それなら講義の内容をネットにあげて、ダウンロードして各自で勉強すればいいじゃん。

blogos.com

大学不要派としてすぐに挙げられるのが、堀江さんですね。

その根拠はネットの力。

 

ネットを使えば、専門的な知識に簡単に触れることができる。

テーマにもちろんよるけれど、大学生が書くレポートと、中学生が書くレポートはそんなに変わらないレベルになるはず

というか、僕がその程度のレポートをよく書いてた自負があるので。

 

じゃあ大学なんて行く意味はないのか?

 

大学に行った方がいい人と、行かなくていい人。

堀江さんが大学が不要だと言っているのは、ネットの力が1つ。

それともう一つ大きな理由があると思っていて、そっちの方が大切だと思う。

 

単純に、やりたいことが決まってるのかどうか?

 

野球をしたいのに、サッカーチームに所属してるのってアホらしくないですか?笑

 

自分のやりたいことがあって、それが今いる場所で出来ないと分かってるなら、出来る場所に行けばいい。

僕が中退もアリだなと思い始めたのは、これが理由ですね。

といっても、選択肢に含めたぐらいの気持ちで、決断した訳じゃない。

 

逆に、やりたいことが特に決まってない人は、大学に行った方がいいと思う。

hasigo.co.jp

「カレッジーノ」というサービスは、終わってから存在を知った。

この記事に出てくる江澤君のインタビューがもう、めちゃくちゃ良い。

 

就活のこと、大学2年生にして老害を意識していたこと、そして大学に行く意味、について語られてます。

ーー江澤君は現在大学2年生ですが、学生の良さとは何ですか?

「大学に行っててよかった!」と思うことは、会いたい人に簡単に会えることです。

ーー例えばどのような人ですか?

例えば教授はそうでしょう。卒業後に教授に会おうとしたら相当な労力が必要だと思います。でも学生であれば、授業にふらっと立ち寄るだけでお話することができます。これは完全に学生の特権です。

ーー江澤君はその特権をよく利用するのですか?

色んなサービスのアイデアを考えたりするため、よくお世話になっています。考えてみてください。大学にいる教授や講師の方々に、普通に講演依頼したら相当なお金がかかります。それだけ価値のあるお話を、ふらっと聞きに行けるなんて凄い特権ですよ。

僕自身は、研究やってみたいなーぐらいの気持ちで大学に入った。

そのお陰で、たくさんの人に出会って、影響し合って、価値観や思考が更新されていく。

 

やりたいことが決まってない人は、大学に行った方がいい。

自発的に動いてみて、人に会って、情報を仕入れて、考えて、またアクションしてみる。

分かんないことを考えたところで分かるはずないんだから、まずは情報を仕入れるためにアクションしてみる。

 

僕も今考えてることを確かめるために、日本に帰ったらアクションする予定。

 

選択肢を持てるって、めちゃくちゃ幸福なことだと改めて最近思う。

そのことはまた今度書ければいいかな。

男の本能を明け透けに描いた「すべての男は消耗品である VOL.1」

読み終わったけど、アウトプットしてない本が溜まっているこの頃。

そして今回は、読んでいる途中だけど書いておきたいと思える本に出会った。

それがこちら。

正直、タイトルに惹かれたところはある。

同じ男として、どういう趣旨で消耗品だと考えたのか?

あとはUnlimitedで読める本だったのも大きいね。

 

正直、ここに書くべき内容なのか迷った。

だって、村上龍の男としての本音がダダ漏れだから。

 

その痛快さがすごく良い。個人的にはね。

 

扱いにくい、言葉にすれば叩かれるであろう内容も、ちゃんと言葉にしようとする作者の怒り、苛立ちを感じ取れる。

その語り口が軽妙で、コミカルで、暗い題材もあっさりと切り捨てる。

 

好き嫌いが別れる本だと確信してます。

特に、女性だと嫌いになる人が多いでしょう。

それぐらい、歯に着せぬ物言いが多い。

 

そして、居酒屋トーク並みに話題がコロコロ変わって、イライラする人も多いはず。

これが、プロの小説家が書くエッセイなのかと。

だけど、その中にハッとするような内容が紛れ込んでいるように僕は感じる。

 

まだVOL.1を読み終えたところだけど、短い小説2冊分ぐらい。

ずっと続きそうなテーマは、男が消耗品、女にはかなわない、父性、セックス等かな。

VOL.1 1984年8月~87年6月バブル前夜

04セックスに必要なものは体力だ、愛じゃない

愛は、親近感や自己犠牲や独占・所有の混じり合ったものだ。そして、実はセックスの本質とは、親近感・自己犠牲・独占・所有といったことから、逆に最も遠い存在なのである。

そんなのどうでもいいわ、というのがセックスだ。

だから愛はセックスそのものにとって、負の要因として作用する。

誤解するなよ。だから愛のあるセックスの方がよく燃えるのだ。愛が一瞬裏返るからである。

愛とかセックスについて、こんなにクソまじめに言語化してこなかったので、思わず唸ってしまった。

 

今の自分には受け入れることしかできない。

自分なりに答える術を持とうとしなかったから。

 

これからしばらく付き合っていくテーマなので、頭に入れておきたい言葉。

いつか自分なりに言語化したい。

09女にはたくさんの男とセックスするという義務がない、うらやましい

欲望の実現には、多量のエネルギーが必要である。オレとしては、神をうらむ。いい女をいっぱい持っていても、他のいい女とやりたくなるという因果な欲望を男に備えさせた神をうらむ。

一人の女でずっと満足できたら、本当にどれほど楽かわからない。

だが、そうはいかの金玉なのだ。

種の保存本能は、男が一人の女で満足することを許さない。

この章タイトル、そしてこの文章。

村上氏のモテ自慢と言われれば、それまでなんですけどね。。

結婚制度は強力だが、それ自体には価値も意味もない。

親しくなりすぎると性衝動はなくなる。それは、性衝動に攻撃本能が含まれるからだ。

女達には、攻撃本能をかきたてるような美しさを維持して貰いたい。

毅然としていて欲しい。

男が浮気するのは生物学的なものが大きいと思っていたけど、なぜ結婚するとマンネリに陥ってしまうのか。

今までは単純に、飽きのせいかな?と考えてた。

 

性衝動に攻撃本能が含まれていること。

 

これはすごい新鮮な視点でした。僕には。

それが長い結婚生活で、親近感の方が攻撃本能を上回る。

 

マンネリに陥るのは寂しいかもしれないけど、そういう対象にお互いなったと考える方が、飽きたというより素敵じゃない?

 

結婚する相手もいないし、したこともないのに何言ってんだか。

 

10最良の情婦は金ではなくプライドを要求する

例えば、新大久保のガード下で立ちんぼの高校生売春婦を口説き、3000円ほど出してただその辺の喫茶店でお話するだけの悲しいおじさんは、カスのようなロマンを求めているのではなく、下水のあぶくのようにあやういプライドをつなぎとめようとしているのだ。

またしてもすごい文章だけど、もう少し引用。

プライドを得る場所が減っていき、失う場所ばかりが増えていく。

だが、プライドだけがドラマを作ってくれるのだ。また、絶望した時に発狂から救ってくれるのは、友人でもカウンセラーでもなく、プライドである。プライドを保とうとした、自分の思い出だけが頼りとなる。

これを読んで思い浮かべたのが、なぜキャバクラにハマる人がいるのか?

 

それと強く関連してると思う部分を引用したい。

なぜ、男は女を求めるのか?性欲があるから、ではない。純粋な性欲はもはや人類にはない。

オレがずっとロマンと呼んできたものは、実は、自己確認のことだ。

自分が自分であることの確認だ。

なぜ、おじさんが高校生売春婦を口説くのか。

なぜ、キャバクラにハマる人がいるのか。

 

村上氏の言葉を借りると、

男にとって、若い、美しい女性に受け入れられること以上に、プライドが満たせれることがないから。

たとえ金銭による、一時的な関係だったとしても。

少しでもプライドを補充された自分を確認できれば、また明日がんばれる。

 

楽しいからハマるんだろうけど、男の本能的なシステムをくすぐってるんだろうな。

 

 

いろんなものをぶち込み過ぎてしまった気がする。

正直、これでも気を使って書いた方なんですけどね。

他にももっと、明け透けな内容が満載なので。

 

これがあと12回も続くのかと思うと、ブログにまとめるのが疲れそう。笑

村上氏の論調が変化していくのかどうかが楽しみ。

音楽を聴きながら読みたくなる小説「マチネの終わりに」

Kindle Unlimitedが日本で始まってから、1カ月ちょっとが経ちましたね。

始めの1カ月は無料だから、とりあえず始めてみるかと思った人。

そして、そのまま契約してしまった人もいるはず。

僕もそのうちの一人。

 

だって、読んでる途中の本がいくつかあるのに、それを取り上げられちゃうって味気なくないですか?笑

まあAmazonも、顧客のこういう心理は織り込み済みなんでしょうね。

 

使い勝手としては、10冊までしか一度に保管できない。

読みたい本が少ないのと、検索機能が微妙かな。

だけど読み放題なので文句は言えないし、本の種類はこれから改善していくでしょう。

 

面白そうな小説でもないかなー?って評価の高い小説を検索するとこうなる。

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官能小説が上位にくるの、どうにかして欲しい。笑

まあ官能”小説”なので、しょうがないんですけどね。

 

検索でExcept機能があったらいいのに。

Amazonさん見てますかー?

マチネの終わりに

マチネの終わりに

 

今回紹介しようと思った「マチネの終わりに」は、読み放題の小説のなかでもなかなか評価が高かった。

以前紹介した、「私とは何か」の作者である平野啓一郎さんが執筆したもの。

drizzlyrain.hatenablog.com

主役は40代の男女で、一言でいえば「大人の恋愛小説」

 

ちなみに、マチネの意味は午後の演奏会。

男性主人公がギタリストであることと強く関係してます。

ギタリストと言っても、ロックじゃなくてクラシック

 

まず特徴的なのが、文量の多さ。

又吉さんの「火花」と比べると、約3倍ほどのページ数でした。

それだけに読み応えのある本だったし、どうすれば魅力が伝わるのか。

シンプルに印象に残った言葉を挙げていこう。

過去は変えられる。

人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それぐらい繊細で、感じやすいものじゃないですか? 

今、この瞬間に出会えた言葉だからこそ、自分の琴線に触れたセリフ。

抽象的に書けば、あることを知ることによって、もうそのことを知らなかったままの状態で見ることはできない。

 

具体例を挙げてみましょう。

例えば自転車に乗れるようになると、乗れなかった世界はもう、当時と同じ世界には見えなくなるとか。

異性のことを一度知ると、世界がもう別のように見えるとか。

ああ、懐かしい。。笑

 

今の自分に置き換えてみると、

研究を止めて日本に帰ると決めたことは、自分の心に影を落としている。

それは揺るぎない事実。

 

けれども、その決断を肯定できる瞬間が来ることを願いたい。

「未来だけじゃなく、過去も変えられる」

これからの自分次第で。

 小説での楽しみな出会い。

彼は、神様が戯れに折って投げた紙ひこうきみたいな才能ね。空のたかいところに、ある時、突然現れて、そのまますーっと、まっすぐに飛び続けて、いつまでも落ちてこない。・・・その軌跡自体が美しい。

小説を愛して止まない理由の1つが、美しいと感じるフレーズに出会えるから。 

もちろん、物語自体も楽しむんだけれども、こういうセリフに出会えると、ちょっと得した気分。

この思いがけない偶然の出会い、みたいなのがたまらない。

 

彼っていうのは、主人公の一人である男性のこと。

天才ギタリストと称された彼のことを、もう一人の主人公である女性が説明したところ。

 

彼女が彼のことをどう思ってるのかが間接的に、けれども強く伝わってくる表現だと思う。

「天は二物を与える」とか言ったりしますけど、言い方を少し変えてみるだけで、こうも印象が変わるのかと。

こんなこと言われたら、グッときますね。

 

まあ男性の作者が、この女性のセリフを考えてるわけですけどね笑

 

恋愛小説って、高校生とか大学生が主役になることが多い気がする。

 

そういうのも嫌いじゃないけど、ちょっと胸焼け気味になるかな笑

40代の恋愛ってどういう感じか分からないけど、燃え上がるような気持ちと、それを抑えられる成熟した理性。

 

正直、キレイごとのように感じる部分もありましたが。。

15,6年後に恋愛したら、納得するんだろうか?

 

分からないけど、40までには結婚してることを祈る。笑

さて、いつまで笑っていられることやら。

 

芸術に関する議論がたくさん出てくる。

「マチネの終わりに」は、男性主人公がクラシックギタリスト、女性主人公のお父さんが映画監督、という設定。

そのせいか音楽や映画の話がたくさん出てくるけど、その批評部分は正直ピンとこない。

 

芸術に対して造詣ないですからね。

美術館に行くのは好きだけど、うわあ!とか、おおぉ!!とか言ってるうちに終わってる笑

 

そのせいか、ちょっと退屈になることも正直ありました。

そんなときは、実際にYoutubeで曲を聞きながら読んでみるのがオススメ

  

いくつかのセリフを自分の文脈に落とし込めると、新しい視点をもたらしてくれた。

読み放題を試してみなかったら出会えなかったと思うと、出会えて良かったと思える小説かな。

研究者って不安定な職業だよね。

皆さんの小さい頃の夢ってなんでしょう。

 

今の小さい子たちは何を考えてるのかなーと思って、調べてみた。

www.oricon.co.jp

やっぱり男の子にはスポーツ選手が根強い人気なようで。

それで研究者が6位に入ってます。

 

行きたい企業ランキングじゃなくて、大学生のなりたい職業ランキングだったらどうなるのか。

「特になし」って回答が多いのかな?

 

理系は修士に行くのが普通、みたいになってるけど、研究者になりたい人は少数派ですかね。

あくまで僕の感覚ですけど。

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企業で働くために進学する人が多いのは百も承知。

ちょっとずつ書いていければいいかなと思う。

 

自分がどういう人間か考えてみた。

僕は試行錯誤して、あーでもない、こーでもないって考えながら、自分なりに仮説を組み立てていくのが好き。

それをすぐに確かめて、合ってるかどうか知りたい。

そのサイクルをできるだけ早く回したい。

 

受験で数学にハマったのは、手を動かしてパズルを解いてるような感覚があったせいかな。笑

僕が数学を通して学んだのは、こういう自分の性質ですね。

 

個人的に重視してるのは「なるべく早く確かめたい」って部分かな。

 

 

話は変わるけど去年の冬、大手化学メーカーのインターンに参加しました。

 

新卒に人気と言われる開発系の人はもちろん、工場での生産管理など多くの方々とお話したり。

実際に工場の内部を見学したり。

大変貴重な機会をいただけて、強く記憶に残っています。

 

それと同時に、開発以外のことには自分の感情があまりブレなかった。

わがままなのは自覚してます。

 

その点、研究者になれば主体的に研究に関われる。

だけど博士に進まないと、ほぼ確実になれない。

 

僕が進路をめちゃくちゃ悩んだのは、ここら辺が理由かな。

博士行けば、企業で研究できる可能性も高まるけど、本当に進学していいのか。

それだけの熱意を自分は抱いているのか?

 

研究者が不安定な職業である理由。

小さい子が研究者に憧れるのは、その裏事情を知らないからですね。

夢をぶち壊すような記事を紹介してみたい笑

gendai.ismedia.jp

この記事では、ある画期的な発明をした科学者のことが挙げられてます。

彼女がポスドクという、いわゆる派遣社員から正社員になるまでどれだけの時間が掛かったか?

 

その歳月、なんと25年

彼女は5つの国を跨いで9つの研究機関を渡り歩き、その間の大半において、いわゆる「ポスドク(postdoc:博士課程修了後に任期制の職についている研究者)」として、経済的には「その日暮らし」を強いられるほどの乏しい給与と不安定な雇用環境に甘んじてきた。

研究者が不安定な職業って書いたのは、これが理由ですね。

25年は長い方だけど、10年を超えるのはそこまで異常ではない。

 

僕は、場所がどこであれ、自分がやりたいと思えることをやっていければいいなと思ってた。

現実的な意味で本当に優秀な人は、そういう選択をしたいと思わないはず。

今では、終身在職権を得ることができるのは、博士号取得者の「6.3人に1人」。しかし、これはまだマシな方で、特に雇用環境が厳しい「環境工学(Environmental engineering)」の分野となると、その割合は「19人に1人」まで落ちるという。

この数字を見ても、研究者になることに興味を持てるか?

 

実際は、博士号を取って就職する人もたくさんいるのでもっとマシかな?

日本はポストを貰ったら、一生安泰みたいな感じ。

 

ポストを得るまでの功績はあっても、その後の成果がない教授とかはクビにしてもいいと思うんですよね。

競争原理が働かないから、この問題がいつまでも解決しないので。

アカデミックがもっと魅力的なものになればいいなと思う。