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大学院で有機合成をやってた人の思いつきの垂れ流し。
3年次に就活して内定貰ったのに,やっぱ研究したいと思って大学院に進学したり ,
休学してインドで留学してから中退したり。とりあえず生きてます

今さらながら名著と言われる「影響力の武器」を読んだが、章末の問題がかなり面白い

更新サボってたけど、気が向いたときに更新していきたい。

ということで、その第一弾。

 

研究止めてビジネスの世界に行くのはいいけど、研究の世界以上に分からないことだらけ。

浪人、院進学、休学という回り道をした結果、学部卒で働いてる人に早く追いつき、抜き去るにはどうしたらいいのか?

 

とりあえず本を読もう!

 

じゃあどんな本を手に取るか?と考えて、読んだのがこれ。

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

 

まあ名著と言われるものを読んでおけば、大丈夫でしょ。笑

という安易な発想。

 

まじめに書くと理由は大きく分けて2つですかね。

 

1つは、人は変わらないということ。

 

確かに科学技術の発展によって世界はどんどん発展しているけど、人間の脳みそが進化した訳じゃない。

 

この本はおよそ四半世紀前に出版され、ベストセラーになった。

 

世界はどんどん発展しているのに、それだけ古いビジネス本が読み続けられるのはなぜか?

 

それはこの本に書かれている内容が、今でも通じるものであるからだと思ってる。

 

良い意味でも悪い意味でも、人は大きくは変わらない。

痛い思いをしない限りはそうだと、個人的には思ってます。

www.nicovideo.jp

全く関係ないけど、アマガミ実況で「人は変わらねえ!!!」って叫んだのは名言だなと。

ちなみに彼は複数のヒロインを狙って失敗し、同じ過ちを犯しかけます。笑

 

2つ目は、自分を含む人の嗜好性を理解したいから。

 

この本では、素晴らしい成績を残しているセールスマンであったり、宗教団体が寄付を募る際の手法など、いろいろなものが紹介されています。

彼らはある手法を用いることで、多くの人に対してうまくアプローチをしている訳です。

 

言い換えると、多くの人に作用しやすいアプローチを”理解”しておくことで、うまく対処できるはず。

 

理解しておく、というのがとても大切だと思っています。

 

ちょっと異なりますが、最近そう感じた例としてランニングでの友人効果、というものを紹介してみたい。

gigazine.net

僕自身も趣味でランニングをしており、SNS上で繋がってるランナーの方もいます。

負けず嫌いな性分なので、今日は〇〇㎞走った!!とか、〇〇マラソンに参加してきた!!というのを見ると、燃えてくるのが自分でも分かります笑

 

自分の嗜好性を理解していれば、それをうまく利用して対処することも可能になる訳です。

もっと多くのランナーと繋がることで、さらに自身を動機づけるということですね。

 

友人効果は良い意味で利用することができますが、影響力の武器ではマルチ商法などの、悪意のある勧誘の原理についても解説されています。

 

論理的に考えればおかしいはずなのに、どうしてうまく対処できないのか?

 

それには、人の嗜好性が変わりにくいことが関係してる。

だからこそ、理解して対処するためにかなり有用な本だと思います。

 

本を選んだ理由だけで、1300字もダラダラ書いてしまった笑

 

 

タイトル詐欺かよってことで、そろそろ中身の紹介しましょ。

 

「影響力の武器」は、全8章で構成されています。

個人的には3章が特に面白いと感じたので少し紹介してみたい。

 

3章は「コミットメントと一貫性」というテーマ。

 

いわゆる自己啓発本を読んだことがある人もいるでしょうか?

 

僕も何冊か読みましたが共通している内容として、「目標を書き記して言葉にして発する」というのがあると思います。

 

影響力の武器の内容から解説すると、

人が自己イメージを形成するために使う情報を提供し、その自己イメージが将来の行動を決め、その行動が新しい自己イメージをさらに強固なものにする。

これがかなりしっくり来る説明ではないかなーと思います。

 

この本では、章末ごとに確認問題みたいなものが含まれています。

回答はついていないので、読み返して本当に理解していないと答えられない。

 

アメリカンジョークなのか分かりませんが、3章の問題はめっちゃ面白くて、声を出して笑いましたねー

 

ただ、その問題を載せる前に「パブリック・コミットメント」について触れておく必要があります。

その言葉通り、意見を公表することによって、一貫した自分に見られたがる性質があるということですね。

 

例えば「週に1冊は本を読み、その感想をブログにまとめる」と宣言することで、そのように自分が行動させようとする、というものです。

 

では、3章の問題を1つ紹介します。

 

大々的に結婚式を行う理由を、コミットメントの法則から説明せよ。

 

結婚式では、新郎新婦が人々の前で互いの愛を誓いあう訳ですよね。

これをパブリックコミットメントを考慮して捉えてみると。。。

 

これ以上は書くのを止めておこうと思います、はい。笑

 

他の章を少し紹介してみると、4章では都市に住む人々が冷たいとよく言われますが、その理由について。

5章では、なぜデートでは食事がいいのか、人はスポーツに熱狂するのかを解説しています。

面白い内容が多すぎて、挙げていったらキリがない。

 

何度も述べていますが、多くの人に当てはまるであろう法則を分析しているので、自分や周りの人にも当てはまる可能性が高い。

 

何も知らずに相手の術中にハマって後悔するのではなく、理解して本当に良いと思ったらハマりに行けば良いと思ってます。

嫌なら対処すれば良い、というだけの問題。

 

仕事の経験は乏しいですが、ロジックだけではダメで、感情を利用する大切さを認識させられる出来事が少し前にありました。

そういう意味でも、やはり名著だなと感じる本ですね。

北海道大学大学院を中退しました。

卒業シーズンですね。

先日、北大でも卒業式があり、友人に会いたいのもあって参加してきました。

最初は保護者席で見ようと思ったのですが、同期に交じって参加しました。

私服で参加したので、ジロジロ見られて浮いてる感しかなかった笑

 

しかしながら、僕自身は休学中の身なので卒業しません。

それどころか復学せず、中退しました。

退学って意外とすんなり終わるんだなーというのが、書類を提出した時の感想ですね。

 

教授とかにサインもらって、提出したらお終い。

理学部での事務手続きは3分も掛かってないです笑

 

インドから帰国した段階で、大学院の中退は考えてました。

この覚悟はかなり前から何となく固めていて。

 

留学した段階で、博士に行くか退学すると思っていたので。

僕が留学したのは、博士課程、研究者になる覚悟が欲しかったから。

今思うと、もうちょっと自分に優しくしても良かったかなと思う。笑

 

自分の身をどこに置くか、ということを今後は意識していきたい。

 

ただ、自分の価値観の優先順位が、研究者とは合っていないと確信した。

だから帰国したし、中退した。

 

研究するモチベーションはいろいろあると思います。

社会貢献、ポストが欲しい、何かを解き明かしたいという知的好奇心。

 

研究者は、誰も知らないことを一番に解き明かしたい。

その欲求に純粋な人であると、個人的に結論付けました。

 

周りの研究者と話していて、本当にそう思った。

 

 

日本でも、教授やいろいろな先生方と話していて、そう感じていたはず。

でも気付かなかった。

考えるのを怠っていて、日本にいたときは言語化できなかった。

 

そうやって思考を止めているから、留学してしばらくして、違和感に再度襲われた。

 

 

何かが根本的に違う。

何が、なにが彼らとは違うのか?

キラキラしている彼らの目、彼らの情熱に触れて分かった。

 

そこでやっと腑に落ちた。

絶望的な温度差を痛感して気付かされた。

 

僕自身は何かを知りたいという欲求より、人の役に立ちたいという欲求の方が圧倒的に強かった。

 

何かを解き明かしたところで、知は周知の知に変わる。

何かを解き明かすと、また新しく分からないことが生まれる。 

そうして先人たちが積み重ねた英知の上に、今の研究がある。

 

抗癌剤の研究をやりたかったのも、誰かのために役立ちたい。

そういう欲求が根底にあったから。

それを通して、自分が評価されたいという欲求があった。

 

実際の研究は地道で、孤独で、反復作業の繰り返しで、つまらないと正直感じてしまったことが多々あった。

ときどき生まれる成果や進捗でのフィードバックが、自分のやる気を潤してくれた。

 

だけど、そのスパンの長さに僕の飢えが満たされなくなった。

 

研究者は、知への欲求が上位に来るからこそ、その飢えが苦にならない。

 

だったら研究は向いている人に任せて、ビジネスの世界に飛び込もう。

 

そう思ったら、復学して修士論文を書く時間が惜しくなった。

大学院は研究者になりたいから進学したので、違う道に行くなら未練はない。

正直、かなりすっきりしてます。

 

幸い内定を貰うことができて、今は働いています。

 

ただ、こうやって決断を下したけれども、忘れちゃいけないことがある。

 

ずばり、お前は本当に本気で研究をやったのか? ということ。

 

ここ最近、ずっと心に留めていることがあります。

 

何かをすると決めるのは自分だけど、評価を下すのは他人、ということ。

 

今の話であれば、僕は研究を本気でやったしベストを尽くした。

多少経験を重ねたので、もっとやりようはあったなと振り返って思うことはある。

 

だけど、当時の自分はその経験値がなかったから。

もちろん無いなら無いなりにベストを尽くした。

 

でもそれは誰が評価する?

どこまでやれば、自分はベストを尽くしたと明確に言える?

それを決めるのは自分なのか?

 

そんなわけない。

 

他の誰かが、自分が本気でやったと認めなければ、それは本気でやったことにはならない。

 

実際に面接でも言われました。

 

君は本気でやったのか?

 

そりゃそうだ。

 

企業としては、研究を切り上げて帰国して、大学も中退して、成果も何も残してないやつをどうやって評価すればいいのか。

 

だから思った。

 

仕事を全力でやるしかないと。

明確な成果を出すと。

 

今はそれしか言えません。

 

 

中退することは、親から強く反対されました。

浪人して、なんとか北大に入って、留学までさせてもらって、期待してもらったんだなと思う。

 

親と話していて思うのが、絶望的な言葉の遠さ。

日本語で話しているはずなのに、価値観が違い過ぎて、言葉が遠く感じた。

一応、理解はしてもらいました。

 

だけど、成果を出して納得させたい。

あの時の自分の選択が間違っていなかったと、誇れるように。

今の場所で全力を尽くす。

だたそれだけ。

 

中退したときは、こんなことを考えていたなと振り返りたいですね。

マイソールの美術館でインド文化に触れてみる。

書を捨てよ町へ出よう、ということでマイソール探索。

といっても、地球の歩き方に乗ってる範囲で。笑

 

昔から考え事をするのは好きだけど、行動が伴わないのが自分の弱み。

読書はいつでもできるし、インドにいる間にできることをしなければ。

 

Sri Jayachamarajendra Art Museum

ジャヤーチャーマラージェーンドラ美術館。

長い。そして言いにくい。

おまけに美術館なので、内部の写真をあげて紹介もできない\(^o^)/

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何を書けばいいんですかね?

 

絵の画像がないなら、自分で描けばいいじゃない。

 

その手があったか!

 

美術で5をたくさん取ってた実力を披露する時がきましたね。

ということで、美術館でのもどかしさを”僕の絵で”説明したいと思う。

この絵から分かるように(?)、照明の配置が適当すぎだった。

 

いやー、文字って偉大ですわ。笑

 

美術の評価が5ばかりだったと、確かに言ったけど。

5が一番良い評価だとは、一度も言ってません。

 

僕の母校は10段階評価でした、、はい。

美術は1番苦手で、良くて6とかだった気がする。

 

久しぶりに絵を書いてみると、意外と楽しいもんですね。

酷い絵だけど笑

 

ちゃんとこの美術館の紹介をすると、外国人の入場料は120ルピー。

3階まであって、1階は海外からの寄贈品がメイン。

 

日本からの物だと、壺とかが置いてあります。

5重の塔が描かれたものがあって、すぐ分かりました。

 

2階は王族の肖像画が多いですかね。

ある絵の説明書きが、考えさせられて面白かった。

 

美しい女性が嬉しそうな表情で、飛んでいる白鳥を見上げている一枚。

 

直訳すると、

「捕らわれの姫は、愛しており、結婚する予定の王子が、白鳥になってメッセージを届けてくれたことを喜んでいる」

ちょっと記憶が曖昧だけど、大きな違いはないはず。

 

説明がなかったら「あぁ、白鳥って綺麗だよねー、わかるー」で終わってた。

 

思い出せないけど、日本の古典にも似たような物語があった気がする。。

鶴の恩返しといい、「白い鳥」というのは世界的にも好意的な意味を持つのかな?

やっぱり白って特別な色なんですかね。

 

3階には、楽器が置いてあります。

まったく見たことのない形をしていて、どんな音が奏でられるのか?

それが聞けないのが、すごくもどかしい。

ので、調べてみた。


Anoushka Shankar - Your Eyes (Sitar Solo)

そのうちの1つのSitarという楽器。

おそらく、あらゆるインドの楽器のうちでは最も有名な楽器である。日本ではインド音楽というとすぐこの楽器を思い浮かべる人も未だに多い。これは、世界にインド音楽を知らしめたラヴィ・シャンカルやビートルズによる影響が強いからであろう。

http://sound.jp/tengaku/IndianMusic/Sitar.html

うん、また1つ自分の無知さを知ったw

 

三味線みたいだけど、より低温で、音色が間延びしてる感じがする。

それは単純に引き方のせいなのか?

吉田兄弟の三味線しか記憶にないからなのか?


「セクシイ先輩」ニッポン笑顔百景«巧»

しかもそれが、ももクロの影響っていう。。

 

うーん、音楽に関するコメントは止めよう。笑

感想は人それぞれだと思うので、聞いてみてくだされ。

大学中退もありだなと思うこの頃。

最近、ブログの方向性がよく分かんなくなってきたこの頃。

いろいろ誤魔化しながら明け透けに書いてきて、やっちまったなと思うことはある。笑

今日は「大学」の必要性についてちょっと書いてみたい。

 

タイトルにも書いた通り、今の自分の頭に中退という言葉が浮かんでる。

北大のラボの人がブログを読んでるのは知ってるけど、ぶっちゃけてみます。

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フリー素材にあった、慶應のイチョウ並木。

北大も秋になると、13条門あたりにこんな風景が見られるんですよね。

銀杏が割れて臭くなるのが懐かしい笑

 

いわゆる大学不要論について

皆さんも目にしたことがあるはず「大学なんて行く意味ない」

僕はいわゆる理系大学生なので、文系のことは抜きにして書いていきたい。

 

大学は基本的に、アカデミアの知の体系を教えるために存在している。

つまり研究者を育てることを目的にしてる。

 

北大だと新渡戸スクールという、ディスカッション等をしたり、学生が自発的に考える講義も増えてきたように感じますが。

まだまだ少ないと思いますね。

 

先生が一方的に話す講義ばかりで、はっきり言って面白くない。

紙を配って、全く同じ内容を繰り返す先生もいる。

これで寝ない方が無理ってもんだ。

 

それなら講義の内容をネットにあげて、ダウンロードして各自で勉強すればいいじゃん。

blogos.com

大学不要派としてすぐに挙げられるのが、堀江さんですね。

その根拠はネットの力。

 

ネットを使えば、専門的な知識に簡単に触れることができる。

テーマにもちろんよるけれど、大学生が書くレポートと、中学生が書くレポートはそんなに変わらないレベルになるはず

というか、僕がその程度のレポートをよく書いてた自負があるので。

 

じゃあ大学なんて行く意味はないのか?

 

大学に行った方がいい人と、行かなくていい人。

堀江さんが大学が不要だと言っているのは、ネットの力が1つ。

それともう一つ大きな理由があると思っていて、そっちの方が大切だと思う。

 

単純に、やりたいことが決まってるのかどうか?

 

野球をしたいのに、サッカーチームに所属してるのってアホらしくないですか?笑

 

自分のやりたいことがあって、それが今いる場所で出来ないと分かってるなら、出来る場所に行けばいい。

僕が中退もアリだなと思い始めたのは、これが理由ですね。

といっても、選択肢に含めたぐらいの気持ちで、決断した訳じゃない。

 

逆に、やりたいことが特に決まってない人は、大学に行った方がいいと思う。

hasigo.co.jp

「カレッジーノ」というサービスは、終わってから存在を知った。

この記事に出てくる江澤君のインタビューがもう、めちゃくちゃ良い。

 

就活のこと、大学2年生にして老害を意識していたこと、そして大学に行く意味、について語られてます。

ーー江澤君は現在大学2年生ですが、学生の良さとは何ですか?

「大学に行っててよかった!」と思うことは、会いたい人に簡単に会えることです。

ーー例えばどのような人ですか?

例えば教授はそうでしょう。卒業後に教授に会おうとしたら相当な労力が必要だと思います。でも学生であれば、授業にふらっと立ち寄るだけでお話することができます。これは完全に学生の特権です。

ーー江澤君はその特権をよく利用するのですか?

色んなサービスのアイデアを考えたりするため、よくお世話になっています。考えてみてください。大学にいる教授や講師の方々に、普通に講演依頼したら相当なお金がかかります。それだけ価値のあるお話を、ふらっと聞きに行けるなんて凄い特権ですよ。

僕自身は、研究やってみたいなーぐらいの気持ちで大学に入った。

そのお陰で、たくさんの人に出会って、影響し合って、価値観や思考が更新されていく。

 

やりたいことが決まってない人は、大学に行った方がいい。

自発的に動いてみて、人に会って、情報を仕入れて、考えて、またアクションしてみる。

分かんないことを考えたところで分かるはずないんだから、まずは情報を仕入れるためにアクションしてみる。

 

僕も今考えてることを確かめるために、日本に帰ったらアクションする予定。

 

選択肢を持てるって、めちゃくちゃ幸福なことだと改めて最近思う。

そのことはまた今度書ければいいかな。

男の本能を明け透けに描いた「すべての男は消耗品である VOL.1」

読み終わったけど、アウトプットしてない本が溜まっているこの頃。

そして今回は、読んでいる途中だけど書いておきたいと思える本に出会った。

それがこちら。

正直、タイトルに惹かれたところはある。

同じ男として、どういう趣旨で消耗品だと考えたのか?

あとはUnlimitedで読める本だったのも大きいね。

 

正直、ここに書くべき内容なのか迷った。

だって、村上龍の男としての本音がダダ漏れだから。

 

その痛快さがすごく良い。個人的にはね。

 

扱いにくい、言葉にすれば叩かれるであろう内容も、ちゃんと言葉にしようとする作者の怒り、苛立ちを感じ取れる。

その語り口が軽妙で、コミカルで、暗い題材もあっさりと切り捨てる。

 

好き嫌いが別れる本だと確信してます。

特に、女性だと嫌いになる人が多いでしょう。

それぐらい、歯に着せぬ物言いが多い。

 

そして、居酒屋トーク並みに話題がコロコロ変わって、イライラする人も多いはず。

これが、プロの小説家が書くエッセイなのかと。

だけど、その中にハッとするような内容が紛れ込んでいるように僕は感じる。

 

まだVOL.1を読み終えたところだけど、短い小説2冊分ぐらい。

ずっと続きそうなテーマは、男が消耗品、女にはかなわない、父性、セックス等かな。

VOL.1 1984年8月~87年6月バブル前夜

04セックスに必要なものは体力だ、愛じゃない

愛は、親近感や自己犠牲や独占・所有の混じり合ったものだ。そして、実はセックスの本質とは、親近感・自己犠牲・独占・所有といったことから、逆に最も遠い存在なのである。

そんなのどうでもいいわ、というのがセックスだ。

だから愛はセックスそのものにとって、負の要因として作用する。

誤解するなよ。だから愛のあるセックスの方がよく燃えるのだ。愛が一瞬裏返るからである。

愛とかセックスについて、こんなにクソまじめに言語化してこなかったので、思わず唸ってしまった。

 

今の自分には受け入れることしかできない。

自分なりに答える術を持とうとしなかったから。

 

これからしばらく付き合っていくテーマなので、頭に入れておきたい言葉。

いつか自分なりに言語化したい。

09女にはたくさんの男とセックスするという義務がない、うらやましい

欲望の実現には、多量のエネルギーが必要である。オレとしては、神をうらむ。いい女をいっぱい持っていても、他のいい女とやりたくなるという因果な欲望を男に備えさせた神をうらむ。

一人の女でずっと満足できたら、本当にどれほど楽かわからない。

だが、そうはいかの金玉なのだ。

種の保存本能は、男が一人の女で満足することを許さない。

この章タイトル、そしてこの文章。

村上氏のモテ自慢と言われれば、それまでなんですけどね。。

結婚制度は強力だが、それ自体には価値も意味もない。

親しくなりすぎると性衝動はなくなる。それは、性衝動に攻撃本能が含まれるからだ。

女達には、攻撃本能をかきたてるような美しさを維持して貰いたい。

毅然としていて欲しい。

男が浮気するのは生物学的なものが大きいと思っていたけど、なぜ結婚するとマンネリに陥ってしまうのか。

今までは単純に、飽きのせいかな?と考えてた。

 

性衝動に攻撃本能が含まれていること。

 

これはすごい新鮮な視点でした。僕には。

それが長い結婚生活で、親近感の方が攻撃本能を上回る。

 

マンネリに陥るのは寂しいかもしれないけど、そういう対象にお互いなったと考える方が、飽きたというより素敵じゃない?

 

結婚する相手もいないし、したこともないのに何言ってんだか。

 

10最良の情婦は金ではなくプライドを要求する

例えば、新大久保のガード下で立ちんぼの高校生売春婦を口説き、3000円ほど出してただその辺の喫茶店でお話するだけの悲しいおじさんは、カスのようなロマンを求めているのではなく、下水のあぶくのようにあやういプライドをつなぎとめようとしているのだ。

またしてもすごい文章だけど、もう少し引用。

プライドを得る場所が減っていき、失う場所ばかりが増えていく。

だが、プライドだけがドラマを作ってくれるのだ。また、絶望した時に発狂から救ってくれるのは、友人でもカウンセラーでもなく、プライドである。プライドを保とうとした、自分の思い出だけが頼りとなる。

これを読んで思い浮かべたのが、なぜキャバクラにハマる人がいるのか?

 

それと強く関連してると思う部分を引用したい。

なぜ、男は女を求めるのか?性欲があるから、ではない。純粋な性欲はもはや人類にはない。

オレがずっとロマンと呼んできたものは、実は、自己確認のことだ。

自分が自分であることの確認だ。

なぜ、おじさんが高校生売春婦を口説くのか。

なぜ、キャバクラにハマる人がいるのか。

 

村上氏の言葉を借りると、

男にとって、若い、美しい女性に受け入れられること以上に、プライドが満たせれることがないから。

たとえ金銭による、一時的な関係だったとしても。

少しでもプライドを補充された自分を確認できれば、また明日がんばれる。

 

楽しいからハマるんだろうけど、男の本能的なシステムをくすぐってるんだろうな。

 

 

いろんなものをぶち込み過ぎてしまった気がする。

正直、これでも気を使って書いた方なんですけどね。

他にももっと、明け透けな内容が満載なので。

 

これがあと12回も続くのかと思うと、ブログにまとめるのが疲れそう。笑

村上氏の論調が変化していくのかどうかが楽しみ。