今さらながら名著と言われる「影響力の武器」を読んだが、章末の問題がかなり面白い
更新サボってたけど、気が向いたときに更新していきたい。
ということで、その第一弾。
研究止めてビジネスの世界に行くのはいいけど、研究の世界以上に分からないことだらけ。
浪人、院進学、休学という回り道をした結果、学部卒で働いてる人に早く追いつき、抜き去るにはどうしたらいいのか?
とりあえず本を読もう!
じゃあどんな本を手に取るか?と考えて、読んだのがこれ。
まあ名著と言われるものを読んでおけば、大丈夫でしょ。笑
という安易な発想。
まじめに書くと理由は大きく分けて2つですかね。
1つは、人は変わらないということ。
確かに科学技術の発展によって世界はどんどん発展しているけど、人間の脳みそが進化した訳じゃない。
この本はおよそ四半世紀前に出版され、ベストセラーになった。
世界はどんどん発展しているのに、それだけ古いビジネス本が読み続けられるのはなぜか?
それはこの本に書かれている内容が、今でも通じるものであるからだと思ってる。
良い意味でも悪い意味でも、人は大きくは変わらない。
痛い思いをしない限りはそうだと、個人的には思ってます。
全く関係ないけど、アマガミ実況で「人は変わらねえ!!!」って叫んだのは名言だなと。
ちなみに彼は複数のヒロインを狙って失敗し、同じ過ちを犯しかけます。笑
2つ目は、自分を含む人の嗜好性を理解したいから。
この本では、素晴らしい成績を残しているセールスマンであったり、宗教団体が寄付を募る際の手法など、いろいろなものが紹介されています。
彼らはある手法を用いることで、多くの人に対してうまくアプローチをしている訳です。
言い換えると、多くの人に作用しやすいアプローチを”理解”しておくことで、うまく対処できるはず。
理解しておく、というのがとても大切だと思っています。
ちょっと異なりますが、最近そう感じた例としてランニングでの友人効果、というものを紹介してみたい。
僕自身も趣味でランニングをしており、SNS上で繋がってるランナーの方もいます。
負けず嫌いな性分なので、今日は〇〇㎞走った!!とか、〇〇マラソンに参加してきた!!というのを見ると、燃えてくるのが自分でも分かります笑
自分の嗜好性を理解していれば、それをうまく利用して対処することも可能になる訳です。
もっと多くのランナーと繋がることで、さらに自身を動機づけるということですね。
友人効果は良い意味で利用することができますが、影響力の武器ではマルチ商法などの、悪意のある勧誘の原理についても解説されています。
論理的に考えればおかしいはずなのに、どうしてうまく対処できないのか?
それには、人の嗜好性が変わりにくいことが関係してる。
だからこそ、理解して対処するためにかなり有用な本だと思います。
本を選んだ理由だけで、1300字もダラダラ書いてしまった笑
タイトル詐欺かよってことで、そろそろ中身の紹介しましょ。
「影響力の武器」は、全8章で構成されています。
個人的には3章が特に面白いと感じたので少し紹介してみたい。
3章は「コミットメントと一貫性」というテーマ。
いわゆる自己啓発本を読んだことがある人もいるでしょうか?
僕も何冊か読みましたが共通している内容として、「目標を書き記して言葉にして発する」というのがあると思います。
影響力の武器の内容から解説すると、
人が自己イメージを形成するために使う情報を提供し、その自己イメージが将来の行動を決め、その行動が新しい自己イメージをさらに強固なものにする。
これがかなりしっくり来る説明ではないかなーと思います。
この本では、章末ごとに確認問題みたいなものが含まれています。
回答はついていないので、読み返して本当に理解していないと答えられない。
アメリカンジョークなのか分かりませんが、3章の問題はめっちゃ面白くて、声を出して笑いましたねー
ただ、その問題を載せる前に「パブリック・コミットメント」について触れておく必要があります。
その言葉通り、意見を公表することによって、一貫した自分に見られたがる性質があるということですね。
例えば「週に1冊は本を読み、その感想をブログにまとめる」と宣言することで、そのように自分が行動させようとする、というものです。
では、3章の問題を1つ紹介します。
大々的に結婚式を行う理由を、コミットメントの法則から説明せよ。
結婚式では、新郎新婦が人々の前で互いの愛を誓いあう訳ですよね。
これをパブリックコミットメントを考慮して捉えてみると。。。
これ以上は書くのを止めておこうと思います、はい。笑
他の章を少し紹介してみると、4章では都市に住む人々が冷たいとよく言われますが、その理由について。
5章では、なぜデートでは食事がいいのか、人はスポーツに熱狂するのかを解説しています。
面白い内容が多すぎて、挙げていったらキリがない。
何度も述べていますが、多くの人に当てはまるであろう法則を分析しているので、自分や周りの人にも当てはまる可能性が高い。
何も知らずに相手の術中にハマって後悔するのではなく、理解して本当に良いと思ったらハマりに行けば良いと思ってます。
嫌なら対処すれば良い、というだけの問題。
仕事の経験は乏しいですが、ロジックだけではダメで、感情を利用する大切さを認識させられる出来事が少し前にありました。
そういう意味でも、やはり名著だなと感じる本ですね。