研究者って不安定な職業だよね。
皆さんの小さい頃の夢ってなんでしょう。
今の小さい子たちは何を考えてるのかなーと思って、調べてみた。
やっぱり男の子にはスポーツ選手が根強い人気なようで。
それで研究者が6位に入ってます。
行きたい企業ランキングじゃなくて、大学生のなりたい職業ランキングだったらどうなるのか。
「特になし」って回答が多いのかな?
理系は修士に行くのが普通、みたいになってるけど、研究者になりたい人は少数派ですかね。
あくまで僕の感覚ですけど。
企業で働くために進学する人が多いのは百も承知。
ちょっとずつ書いていければいいかなと思う。
自分がどういう人間か考えてみた。
僕は試行錯誤して、あーでもない、こーでもないって考えながら、自分なりに仮説を組み立てていくのが好き。
それをすぐに確かめて、合ってるかどうか知りたい。
そのサイクルをできるだけ早く回したい。
受験で数学にハマったのは、手を動かしてパズルを解いてるような感覚があったせいかな。笑
僕が数学を通して学んだのは、こういう自分の性質ですね。
個人的に重視してるのは「なるべく早く確かめたい」って部分かな。
話は変わるけど去年の冬、大手化学メーカーのインターンに参加しました。
新卒に人気と言われる開発系の人はもちろん、工場での生産管理など多くの方々とお話したり。
実際に工場の内部を見学したり。
大変貴重な機会をいただけて、強く記憶に残っています。
それと同時に、開発以外のことには自分の感情があまりブレなかった。
わがままなのは自覚してます。
その点、研究者になれば主体的に研究に関われる。
だけど博士に進まないと、ほぼ確実になれない。
僕が進路をめちゃくちゃ悩んだのは、ここら辺が理由かな。
博士行けば、企業で研究できる可能性も高まるけど、本当に進学していいのか。
それだけの熱意を自分は抱いているのか?
研究者が不安定な職業である理由。
小さい子が研究者に憧れるのは、その裏事情を知らないからですね。
夢をぶち壊すような記事を紹介してみたい笑
この記事では、ある画期的な発明をした科学者のことが挙げられてます。
彼女がポスドクという、いわゆる派遣社員から正社員になるまでどれだけの時間が掛かったか?
その歳月、なんと25年。
彼女は5つの国を跨いで9つの研究機関を渡り歩き、その間の大半において、いわゆる「ポスドク(postdoc:博士課程修了後に任期制の職についている研究者)」として、経済的には「その日暮らし」を強いられるほどの乏しい給与と不安定な雇用環境に甘んじてきた。
研究者が不安定な職業って書いたのは、これが理由ですね。
25年は長い方だけど、10年を超えるのはそこまで異常ではない。
僕は、場所がどこであれ、自分がやりたいと思えることをやっていければいいなと思ってた。
現実的な意味で本当に優秀な人は、そういう選択をしたいと思わないはず。
今では、終身在職権を得ることができるのは、博士号取得者の「6.3人に1人」。しかし、これはまだマシな方で、特に雇用環境が厳しい「環境工学(Environmental engineering)」の分野となると、その割合は「19人に1人」まで落ちるという。
この数字を見ても、研究者になることに興味を持てるか?
実際は、博士号を取って就職する人もたくさんいるのでもっとマシかな?
日本はポストを貰ったら、一生安泰みたいな感じ。
ポストを得るまでの功績はあっても、その後の成果がない教授とかはクビにしてもいいと思うんですよね。
競争原理が働かないから、この問題がいつまでも解決しないので。
アカデミックがもっと魅力的なものになればいいなと思う。