ガースー日記

笑ってはいけないネタに惹かれて、昔は黒光り日記、というブログ名でやってました。(大学生のノリでした..)

自分の心を騙すのはもうやめてみようか。

ひさしぶりに筆を執ります。

 

結論から書くと、研究を止めようと思います。

理由はいろいろあるけど、ちょっと疲れちゃいました。

 

正直あまりまとまってないですけどね。

書いてみることで、何かしっくり来るものが生まれることを期待しながら。

 

僕らはみんな、誰かのためにがんばってる?

仕事や研究、あとはバイトや部活などなど。

みんな、何かしら頑張ってることがあるはず。

 

そのときに、誰か他の人を意識したりしますか?

家族とか恋人とか、その場にいない人を思い浮かべて、活力にするって言えばいいのかな。

 

僕の場合

強く意識し続けてきたのが、学部生の時に内定をくれた社長です。

 

いや、もちろん家族とか北大の関係者の方も、もちろん思い浮かべるけど笑

 

今でも活躍を目にしますが、当時はスタートアップで、新卒の募集を始めた年だったんですよね。

しかも僕は、その会社で初めての内定者。

 

ですが、研究に興味が出てきたため辞退することになりました。

その時に社長が伝えてくれた言葉は忘れたことがありません。

 

「修士を卒業した後に来てくれてもいいから。」

 

例え社交辞令でもいい。

その言葉が嬉しくて嬉しくて。

社長を好きになったから選考を受けたけど、本当に良かったと今でも思う。

 

僕が学部時代に誓ったこと。

じゃあなんで僕がそのことに拘ってるんでしょう?

 

一言で書くと、社長に報いたいから。

 

一緒に仕事をしようと熱心に誘ってくれたのに、その厚意を踏みにじって進学した。

そんな自分に、さらに言葉を掛けてくれた。

 

絶対に無碍にしたくなかった。

だから、何かしらの結果を出すことを自分の中で誓った。

そうすることが恩返しになると思った。

 

全部、自分の中で勝手に思って、勝手に誓って、勝手にやってるだけ。

アホみたいに毎日毎日研究してても、全然ツラく感じなかったのはこれが理由かな。

 

ちょっとは自分を大切にしてもいい気がした。

日本にいた頃はちょっとずつだけど成果も出てて。

うちのラボは、やりたい奴は勝手にやれ、という方針。

 

だから毎日12時間以上ラボにいることがよくある。

もちろん結果を出すことばっか考えてたからそうなったんだけど。

 

けど、それでいいの?

 

でも成果が欲しいんでしょ?

ならがんばんなきゃ。

 

そういう声で、自分の疑問を押し殺し続けた。 

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マイソールに来て、なんでPhDを取ったのか、いろいろな人に聞いてみた。

Chemistryへの知的好奇心。

Academicに対する尊敬。

教育に対する情熱。

 

どれも僕には欠けているもので。笑

 

言葉じゃうまく説明できないんですけど、心からそう思ってるように感じるわけですよ。

 

自分が好きなものを誰かに語る瞬間。

 

そういった時って、その人の感情が自分にも感染してきませんか?

話を聞いてるだけなのに、こっちまで気持ちが揺さぶられるような。

 

それと同時に感じる、自分との温度差。

 

成果が欲しいから、がんばっているのか?

面白いから、がんばっているのか?

 

僕はもう、自分の心を偽ることはできない。

 

おそらく、計画を前倒しして日本に帰ります。

少なくとも、その意思を固めたことを伝えたい。

 

自分の身勝手さと、想定の甘さと、挫折ばかり。

そんなほろ苦い思い出ばかりの留学生活になるかな。