選挙に必要なのはヒーロー像なのか?
参院選終わりましたね。
ふたを開けてみれば、投票率は54.7%
前回よりは上がったけれど、戦後4番目に低いらしいですね。
18歳に選挙権が解禁されてどうなるか?
ということで話題になったけど、たいして変わらず。
Twitterで堀江さんがおもしろいことを言ってました。
とびとびで、原文のまま引用するのがちょっと大変なのでまとめると。
堅実にいろいろアピールしても投票率は変わってない。
真面目くんは世界を変えられない、などなど。
堀江さんのブログで興味深い発言があったので紹介してみる。
そしてその後衆議院議員選挙に出た。ライバルの亀井静香は突然きた夕立に傘もささず敢えて濡れてびしょびしょの醜態をマスコミに晒した。それに多くの人は感動した。理屈抜きに。すげえな、俺には出来ないなって思った。私は選挙に負けた。
この発言を見て、なにか思うことはあるでしょうか?
僕の感想を一言でまとめると、エンターテイメント性かな?
人々に訴えかけるのはロジックじゃない、感情なんだと。
正義のヒーローが悪を滅ぼすようなストーリー。
それが選挙で勝つには重要なんだと。
エンターテイメント性があれば、投票率も高くなる。
ところで、ここ最近で投票率が高かったのはいつなんですかね?
ここ十数年、参院選の投票率は低いけど、衆院選は2回ほど跳ね上がってる。
それより前の時代は選挙権がないどころか、地球上に存在していないので知りません。
じゃあ第44回、45回の衆議院選挙のポイントはなんだったか?
覚えてる方も多いでしょう。
もはや4文字熟語ばりにすっきり。
これも強く印象に残ってる理由かもしれませんね。
そして2つの選挙には、共にエンターテイメント性がある。
郵政解散では、小泉元総理が送り込んだ刺客という言葉が話題に。
政権交代では、野党が初めて政権を取るんじゃないかという高揚感。
どちらがヒーローとしてメディアに描かれたのか?
それは言うまでもないでしょう。
今回の選挙もアベノミクスを問う、という意味合いもあったとは思うけど、、
どうなんでしょうね。
詳しくは分かりませんが、そこまでのエンターテイメント性はなかったんじゃないかな。
都知事選でも正義VS悪、という構図が。
都民じゃない人にはどうでもいいかもしれませんね。
僕は実家が東京なので、ちょっと気になってます。
日本の報道は見てませんが、NewsPicksでは盛り上がりを感じますよ。
NewsPicksでの猪瀬さんの告発の影響ですね。
ゲンダイかよ、と正直に思ったのは僕だけではなかったはず。笑
この告発で「都連VS小池氏」という構図が鮮明に。
小池さんの宣戦布告にしか見えないインタビューもありました。
都知事選 小池百合子氏インタビュー 議会のドンに牽制球 | NEXT MEDIA "Japan In-depth"[ジャパン・インデプス]
小池:ターゲットがどこか、ということを明確にするという意味です。
安倍:それは(自民党の)都連ですね?
小池:都連の一部ですね。
安倍:都連の一部、それを明確にしたと。名前は出さないけど
小池:それは出しませんけれども。議会のドンです。
質問するインタビュアーもすごいけど、ここまで喋っちゃうもんなのか?
もう名前を言ったようなものでしょう笑
後半は政策の話に移っています、が!!
前半だけ読んでも、小池さんを応援したくなる人が多いんじゃないかな。
ここまで話すからには、腹は決まっている、ということを感じますから。
僕も応援したくなってます、正直。
誰が言ったわけでもないのに、小池さんが正義として描かれてる。
僕は既得権益とは何の関係もないので。
構図が綺麗で、ジャンプ漫画ばりの王道ストーリーに近いですね。
悪を倒す覚悟を決めた主人公、のような。
もちろん、具体的な政策を見て決める、というのがあるべき姿だと思う。
あるべき姿なんだけど、感情に訴えかけることの大切さ。
そしてそういう舞台を用意することの意味合い。
それを強く感じた一連のニュースでした。
ブログで政治のことを扱う気はあんまりなかった。
自分の感覚は整理してメモしておきたかったので書いてます。
人がロジックで動くわけじゃないことを、ロジックとして入れておかないといけないなと思う。
ちょっと不完全過ぎですけどね、これ。