他の人よりも「未来に先回りする思考法」が欲しいなら。是非読んで欲しい一冊。
こんにちは。
少し前に「WORK SHIFT」についていろいろ書きました。
この本に関する否定的なレビューの1つに、将来どうすればいいんだ??というものがありました。
正解なんてないから、自分で考えてどうにかするしかないかな?
と、個人的には思ってました。
だけど何かしらヒントがあるなら、欲しくなるのが性ってやつですよね。
未来のことを考える上で、ヒントになりそうな素敵な本があったので紹介したい。
非常にロジカルで、めちゃくちゃ良書だと思う。
本を読むときは、何かしらいちゃもんをつけることを意識して読むのだけど、あんまりなかった。
それほどロジカルで、納得感が凄まじい。
未来に先回りするために重要だと思う要素を、3つに絞って紹介していきたいと思う。
物事は「点」ではなく、「線」で捉える!!
長期的にみれば、人間が想像できるようなアイデアは、そのほとんどが実現されます。
結局、アイデア自体は、将来における「点」なのです。
そのときは、突拍子もないように思えても、時間の経過とともに、技術面や性格面でのブレイクスルーによってピースが埋まっていき、いつかどこかで進化の「線」に取り込まれます。
この本は、物事を「線」で捉えることを意識して描かれています。
当たり前だけど、未来って過去、現在の延長戦上にありますよね?
「点」で考えるのではなく、「線」つないで考えれば、何が起こるかを予測すること自体は実はそれほど難しいことではありません。
さらっと書いてるけど、結構難しいような。。
考え続けて訓練しないといけませんね。
あとは情報に対するアンテナをちゃんと張っておかないと。
「点」がないと「線」すら描けませんからね。
テクノロジーが境界線をどんどん溶かしていく
過去の具体例として「情報の非対称性」、さらに具体化すると図書館が挙げられてます。
以前はインターネットなどありませんから、何か知識を得るためには図書館で本を読んだり、詳しい人に教わる必要があった。
けど今はググればOK。
検索エンジンによって全員が同じ情報にアクセスできる状況では、どこまでが自分の知識でどこまでが他人の知識なのかという境界線を引くことが難しくなります。
単語をひとつ打てば全員が同じ答えを出せるということは、これまで個体の脳内で完結していた知識を全人類で共有しているともいえるでしょう。
テクノロジーによって、個人と他人の境界線が薄まるだけでなく。
他にも様々な境界線が「溶けて」いくことが描かれています。
これも、未来に先回りするために大切な情報だと感じました。
ロジカルシンキングを疑え!!
就活してれば一度は耳にするはずの単語、ロジカルシンキング。
筆者自身も重要なスキルだと述べつつ、疑え、と言っているのはなぜなのか?
非常に面白い内容であると感じたので、3つ目に挙げました。
ロジカルシンキングは、他人を説得するのに絶大な力を発揮する一方、物事の成否を見極めるには、実はそれほど役立たない。
構築できる「ロジック」は、その人がかき集められる情報の範囲に依存するという危うさをはらんでいる。
さらに、ロジカルかどうかの判断は、その母集団の「リテラシー」に依存します。
自分自身が組み立てるロジック自体が、常に不正確であるということを認識する必要がある。
だからこそ、ロジカルシンキングを疑う必要がある、というのは非常に大切な観点だと思います。
筆者は会社の方針を決める際に、周りの人を説得できなかったと述べていました。
周りの人々は「点」で考えていたから、リスキーな選択に思えた。
けれども「線」で考えていた筆者は、その分野が伸びると予想をしていた。
結果として、競合が少ないうちに進出して成功を収める訳ですが。
ここから得られる知見としては、自分がロジカルであるように感じる = 他の多くの人も同じことを考える可能性が高い、ということだと思います。
周りの反応が違う = ビジネスのチャンスなのかもしれません。
もし未来に先回りして何かしら成功したいのであれば、
一定の論理性や矛盾や不確実性を許容しながら意思決定を行う
ことが非常に大切なのだと思いました。
他にも人工知能のことが書いてあったり。
自分の考えが浅すぎて恥ずかしくなりました笑
AIによって労働時間が減る、ということぐらいはメリットとして予想してたけど、全然浅かったです。。
宇宙開発やビットコインのことなど、他にも面白い内容がたくさん載ってるので興味が出た方は、是非読んでみてはいかがでしょう。